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NYでおなじみの週刊NYさんがメルマガですばらしい記事を書いてくれました。
三浦さん、有難う御座います!

【週刊NY生活メールマガジン第440号】(2013/4/27)

みなさん、こんにちは。今週の書評のページBOOKS(16面)でご紹介している私の友人、板越ジョージさんの著書『結局、日本のアニメ、マンガは儲かっているのか?』は、コンテンツ産業の時代に突入している世界経済の中において、日本が目指すべき一つの方向を示唆する興味深い本です。

アメリカでも人気の高い日本のアニメ、さぞ、世界各国でも受け入れられて、日本経済再生の外貨の稼ぎ頭として貢献しているのだろうと思っていましたが、どうやらそうでもないようなのです。

日本動画協会のアニメ産業レポートによると、日本製アニメの海外売り上げは2005年の312億9200万円をピークに下がり続け、2011年には160億1600万円に半減しています。それは日本以外のアジアからの参入増大という側面もありますが、日本の政府が国策としてアニメ産業の育成に取り組んでいないことにどうやら原因があるようです。

筆者の板越さんは、日本の産業構造の見直しや、国際競争力を高めるためのビジネス戦略の転換が必要であると説きます。

アニメ産業の規模は1兆3393億円と、自動車産業の業界規模45兆2286億円、家電産業の61兆9286億円に比べはるかに小さい。すごい、すごいと脚光を浴びているわりには儲けが少ないのです。

売り上げで自動車産業の40分の1、家電産業の60分の1程度の市場規模しかないアニメが、日本経済を牽引していく次世代の産業の柱になるかどうかはわかりませんが、少なくとも知的財産を守って育成していく骨組みはどうしたって作っていかなくてはならないでしょう。

学生時代、青学の漫研にいた自称漫画青年の私にとっても、日本漫画の行く末は他人事ではありません。でも、この本を読んでの一番の発見は、ついこの間までルールをぶっ壊す側にいたストリートスマートの代表格と思っていた板越さんが、いつのまにか客員研究員として中央大学の教壇に立つアカデミックスマートに変身してルールを作る立場に軸足を移していたことでしょうか。

人っていうのは、年齢に応じて、社会への影響の与え方も形を変えてくるものなのですね。本質的には中味は変わらないのにメッセージの発信の仕方が変わる。面白いなと思いました。

それでは、みなさん、よい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO 三浦良一)

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●□●□● 「週刊NY生活」メールマガジン ●□●□●
○■○■○ No.440 2013/4/27号 ○■○■○
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by amedorinewyork | 2013-04-27 10:45 | 著書より抜粋

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