ニューヨーク市の犯罪情勢
2012年 06月 07日
この海外安全対策連絡協議会は、在NYの主要団体20組の代表と領事館の代表の皆さんで構成されています。
私も僭越ながら委員をつとめているで参加しました。
川村主席領事の開会挨拶に始まり、NYの治安情勢・テロ情勢を領事館警備班より発表があり、そして最近の邦人被害事案について邦人援護班より報告がありました。
犯罪状況を過去10年間の統計にみると、NY市の犯罪は明らかに減少傾向にあるようです。
例えば、2000年に起こった主要7罪種の認知件数は184,652件に対して、2011年は106,669件とほぼ半減しています。
これは94年からのジュリアーニ市長の治安対策強化とこれを引き継いだブルンバーグ市長の功績が高いようです。
しかし、2010年を境にゆるやかに犯罪が上昇しているようです。
内訳的には殺人や強姦などの強行犯というよりも、強盗や窃盗などの財産犯が増加傾向にあるようです。やはり、リーマンショックなどの影響もあり経済的な要因があるかと思います。
地区別による犯罪情勢は
①ブルックリン
②クイーンズ
③マンハッタン
④ブロンクス
⑤スタテンアイランド
のようです。
かなり人口比にもなっているかなと思います。
分析によると
ブルックリン
→北側など一部の地域のみ治安悪化しているようです。
クイーンズ
→ブルックリンの北側に接隣している一部の地域のみ治安が悪化しているようです。
マンハッタン
→殺人や強姦などは少ないものの、窃盗の発生が多い傾向のようです。
ブロンクス
→犯罪自体はマンハッタンなどよりは少ないものの、殺人や強盗、傷害事件の発生が多いようです。
スタテンアイランド
→本年度はまだ殺人事件の発生はなく、若干の財産犯が発生する程度のようです。
NYは安全になったといえ、日本と比べればまだまだ危険がいっぱいです。
とは言え、日本が世界的にみて平和なだけともいえます。
現状、日本人に起こっているNYでの犯罪は、強盗や殺人などではなく、
スリや置き引き、白タクなどの詐欺などで自衛が可能なものが多いようです。
実際、私の目の前でもJFKのデルタの3番ゲートで白タクの南アジア系の強引な
客引きを毎度見ています。
また、インターネットの掲示板で(これは日本人同士ですが)アパートの貸し借りなどの
詐欺なども、ごく身近な友人の間でも被害にあったことを知っています。
言うまでも無く、観光客の多く集まる場所では、これは日本人に限らず、スリや置き引きはどこにでもある犯罪だと思うので、くれぐれも自分の身の回りのもはしっかり見ておく必要がありますよね。
ともあれ、私がアメリカにきた80年代と比べれば本当に安全になりました。
安全になり少しNYらしさがなくなり寂しいところもありますが。。(笑)
昔は危なくって近寄りづらかった、イーストビレッジの東側から南側のアルファベット地区や
ハーレム近辺は今はとってもトレンディーなスポットに様変わりしています。
私から言わせれば、今はよっぽど新宿の歌舞伎町の方が柄の悪い人が多くまた、
都会の駅の構内などはイライラした人がいきなり後ろから何も言わずにぶつかったりしてと
なんか物騒になった気がします(爆)
東京都の犯罪情勢の比較も掲載します。
NY市警と警視庁では罪種ごとの定義が異なるため、単純比はできないとのことですが、
参考までにご覧ください。
やはり日本は安全だ!
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by amedorinewyork | 2012-06-07 04:09 | NY 情報