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ニューヨーカーの条件 
第41回 おじさんは優雅な朝を過ごす


最近は、若くてバリバリ働いていた頃とはまた違った時間の過ごし方をするようになった。

まず、朝のアポイントメントを入れないようにしている。それは、午前中の一番頭の冴えている時間をクリエイティブな活動時間にしたいからだ。出勤やアポのために出かけるあわただしい準備の時間に、この頭の一番冴えた時間を使ってはもったいない。若い時分は、夜に一番頭が冴えると豪語していた。よく徹夜で仕事や勉強等をやっていたものだが、今はそれが幻想であったと思うようになった。一日の疲れが溜まっている夜は集中力が落ち、前向きでクリエイティブなことが考えられるはずがない。 夜はストレスもたまり、ついネガティブなことを考えてしまう魔の時間帯なのである。また、社会人になるとそれなりに夜のお付き合いも増える。やはり夜はおいしい食事とともにお酒を楽しく飲みたい。後で仕事があると思っていたら心から楽しむこと等などできやしないのだ。やはり遊ぶときは思いっきり遊びたいのである。

ありきたりの言葉だが、成功者の共通点はこの朝の早起きだと言われている。私の周りの成功者たちも確かに皆、朝は早起きだ。口先だけの成功者ほど夜型が多いような気がする。朝早く起きるには、規則正しい生活が大前提だ。つまり規則正しい生活を送るだけの、自己マネージメントがしっかりしているという証拠になる。やはり成功とは日ごろの努力の積み重ねからなるものであり、自己マネージメントは必須事項なのだろう。
しかし、早起きは習慣になるまでは簡単ではない。私は、日本とアメリカを行ったり来たりの生活をしているので、万年時差ぼけ状態である。それを少しでも正常に戻し、体内時計を整えるために、朝は起きたらすぐにカーテンを開けて日を浴びるようにしている。そして、少し贅沢なコーヒーをいれて甘いものを食べながら、若い頃よく聴いていたロックやヒップホップではなく、ボサノバなど軽快で爽やかな音楽をききながら優雅な時間を過ごすようにしている。この優雅な時間を過ごして一日をはじめるのと、慌しく起きて一日をはじめるのとでは大きな違いがある。

私の特技というのは、朝起きた瞬間にパソコンに向かって仕事ができることなのだ。しかし、なるべく朝のメールチェックはほどほどにおさえて、一番頭を使う創作的な書き物や面倒だと思う仕事をするようにしている。すると、朝6時頃から11時頃まで、朝食をはさんでもゆうに4時間は集中して仕事ができる。おそらく朝の4時間の仕事の質は時間に追われる午後の8時間分の仕事の質に匹敵するだろう。

ちなみに、私はシャワーを、家を出る直前に浴びるようにしている。何故なら私にとってシャワーは、外出モードのオフとオンを切り替えるための習慣だからだ。シャワーを浴びるときは自分を奮い立たせるための力強い曲を聴く。例えば、単純な私の脳を気持ちよく奮い立たせるテーマソングは『パーレーツ・オブ・カリビアン』のあのジャンジャジャンジャというテーマソングである。そしてシャワーを浴びながら、今日一日何をやるのかを考える。考えがまとまるまではシャワーを浴び続けているのだ。だいたい自分で選曲してつくったCDの4曲目に到達する頃、よそ行きの顔と脳に変貌しているのだ。

お昼は人とランチをするようにしている。そのランチも慌しく取るのではなく、2時間くらいゆっくりと、お会いした方と心ゆくまで会話を楽しみたい。初めの30分はご挨拶や近況報告、その後の30分で本題を話す。そして1時間もたつとすっかり溶け込んで多岐にわたっての会話を楽しむことができる。お相手が会社経営者であろうと学生さんであろうとも、その人の人となりや趣向がわかってきて面白い。

ランチを済ましてから、しばらくオフィスで仕事をする。しかし5時になると疲れてくる。そんな場合は、スポーツジムに行き汗を流してゆっくりサウナとシャワーを浴びる。そして7時からの夜の会食に向かう。夜は仕事のこと等はすっかり忘れるようにして、楽しむようにしている。私の尊敬する千住博画伯はよく「飲むなら描くな、描くなら飲むな」と、交通格言のようなことを言っているのを思い出す。千住画伯も多忙の中、創作時間を持つために早朝にアトリエに向かい、描けても描けなくてもてもキャンパスに向かうといっている。

しかしストレスが溜まっている時や、気分がさえない時は、どうしても朝の早起きができなくなる。そんな時は、夜のうちから次の朝にその気分を引きずらないように心がける。夜は気になることは決して考えない。朝にはスッキリと起きられるような努力もしている。夜10時半以降は固形物を体にいれないようにし、夜熟睡しやすい体を目指している。また、夜寝る前に余計な力を残してしまうと、テレビやネットサーフィンなどをしてつい夜更かししてしまう。そうであれば、お酒等を飲んでとっと酔っ払って寝るようにしている。創作時間(考える時間)は朝、働くのは午後、夕方の運動、社交(コミュニケーション)の夜としている。

昔の人がいうように早起きは三文の徳である。朝は疲れがとれ、頭も体もスッキリしている。朝一人で静かに考える時間がとれるのだ。私は会社経営者ではあるが、午前中にはアポはいれない。会社にも行かない。周囲がまだ起きる前の静かな時間は集中して何かをするには、もってこいの時間なのだ。

はじめは努力で朝型にするのかもしれないが、それが習慣つくようになると、どうしても朝の時間でないとできないことがわかってくる。この朝の努力の積み重ねが成功につながるのかもしれない。

初出:月刊アメリカン★ドリーム 2011年7月号

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by amedorinewyork | 2011-07-28 00:00 | ニューヨーカーの条件

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