ロンリーウルフ
2006年 03月 23日
はアトランティック地区4位のトロント・ラプターズ。
同地区でビリ争いを繰り広げているチーム同士の対戦だけあって、MSGはガラガ
ラ。
HCブラウンは、試合前の会見で、すでに戦う気持ちも失せたのか、目が死んでいてや
や疲れ気味。朝から、デポール大で指揮していたレイ・メイヤーの葬儀に参加するた
めシカゴに飛び、とんぼ返りでニューヨークに帰ってきたことを考慮しても顔に覇気
がない。また、「マーブリーとフランシスは共存できるか」、「来年はどうなるか」
など記者からの毎度おなじみの質問に辟易気味。会見は通常15分が予定されている
が、この日は半分の7分くらいで引き上げ。
試合前の選手は、練習する選手もいれば、個々に音楽を聴いたり、休憩したり、記者
のインタビューに応えたりする選手もいる。(ニックスはインタビュー時間が試合前
の45分までと決められている。90分前にロッカールームが開くので、実質は45分だ
け。)
その中でステフォン・“スターブリー”・マーブリーは、いつも試合前の練習で他の
選手とは別に一人だけ最後に登場して、黙々とシュート練習をこなす。完全なるス
ター気取り。ルーキーのネイト・ロビンソンや将来のスター候補生エディ・カリーは
談笑しながらシュート練習をしているのに対して、”スターブリー”は全くの逆。孤高の天
才気分かもしれないが、この態度が、チームを悪い方向に導いていることに全く気づ
いていない。(気づいているかもしれないが、直そうとしない)最悪だ。

一匹狼の”スターブリー”マーブリー
そして、いざ試合へ。選手紹介の時、“スターブリー”は、一ヶ月前な
らチーム一番の人気者で大歓声だったが、HCブラウンとの蜜月が終わってからは、
ブーイングの嵐にさらされている。選手は、一応名前を呼ばれるのに合わせて登場す
るが、“スターベリー“だけは、前の選手が紹介されるかされないうちに入場して、
傍若無人ぶりを発揮。それに、通常スタメンの選手は、名前がコールされてコートに
入るときによくジャンプしてチームメイトと体を合わせたり、何かのパフォーマンスをするが、”ス
ターベリー“だけは誰ともコンタクトなし。完全なハブ状態。
試合は、“パール”・モンローと“クライド”・フレイジャーのようなニックス伝説
のバックコート・コンビになれるポテンシャルを持った30ミリオン・タンデム、“ス
ターベリー”と“スティービー”・フランシスはこの日も沈黙。これでは単なる給料
泥棒。逆に相手のマイク・ジェームスに37得点を奪われる最低のディフェンスを披露
し、敗戦を喫した。
一ヶ月ぶりに訪れて、びっくりしたのが試合後のロッカールームの様子。試合後の
ロッカールームは、勝者のチームかと思うほど穏やかで笑い声さえ漏れてくる。あり
えない。1ヵ月前なら、敗戦後はぴりぴりした状態でロッカールームに入るのも気が
進まなかったくらいなのに、完全にプレイオフの望みがなくなった今、この体たらく
ぶり。すでに怒りも失せたのだろうか。
結局選手たちは大したコメントも残さないまま、明日はオーランドで試合なので足早に
退散。
しかし、“スターベリー”だけは、ここでもお約束の一人ぼっちでの囲み取材。これ
はシーズン当初から替わっていない。それはまるで、給食を食べるのが遅くて、昼休
みに行き遅れた小学生のような様。 “スターベリー”は言動が小学生並だな。い
や、注意されたことを直そうとする小学生の方がいくらかマシか。
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by amedorinewyork | 2006-03-23 04:16 | NY スポーツ