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昨日は、約1ヶ月ぶりにマジソン・スクエア・ガーデンでニックスの取材。対戦相手
はアトランティック地区4位のトロント・ラプターズ。
同地区でビリ争いを繰り広げているチーム同士の対戦だけあって、MSGはガラガ
ラ。

HCブラウンは、試合前の会見で、すでに戦う気持ちも失せたのか、目が死んでいてや
や疲れ気味。朝から、デポール大で指揮していたレイ・メイヤーの葬儀に参加するた
めシカゴに飛び、とんぼ返りでニューヨークに帰ってきたことを考慮しても顔に覇気
がない。また、「マーブリーとフランシスは共存できるか」、「来年はどうなるか」
など記者からの毎度おなじみの質問に辟易気味。会見は通常15分が予定されている
が、この日は半分の7分くらいで引き上げ。

試合前の選手は、練習する選手もいれば、個々に音楽を聴いたり、休憩したり、記者
のインタビューに応えたりする選手もいる。(ニックスはインタビュー時間が試合前
の45分までと決められている。90分前にロッカールームが開くので、実質は45分だ
け。)

その中でステフォン・“スターブリー”・マーブリーは、いつも試合前の練習で他の
選手とは別に一人だけ最後に登場して、黙々とシュート練習をこなす。完全なるス
ター気取り。ルーキーのネイト・ロビンソンや将来のスター候補生エディ・カリーは
談笑しながらシュート練習をしているのに対して、”スターブリー”は全くの逆。孤高の天
才気分かもしれないが、この態度が、チームを悪い方向に導いていることに全く気づ
いていない。(気づいているかもしれないが、直そうとしない)最悪だ。

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               一匹狼の”スターブリー”マーブリー

そして、いざ試合へ。選手紹介の時、“スターブリー”は、一ヶ月前な
らチーム一番の人気者で大歓声だったが、HCブラウンとの蜜月が終わってからは、
ブーイングの嵐にさらされている。選手は、一応名前を呼ばれるのに合わせて登場す
るが、“スターベリー“だけは、前の選手が紹介されるかされないうちに入場して、
傍若無人ぶりを発揮。それに、通常スタメンの選手は、名前がコールされてコートに
入るときによくジャンプしてチームメイトと体を合わせたり、何かのパフォーマンスをするが、”ス
ターベリー“だけは誰ともコンタクトなし。完全なハブ状態。

試合は、“パール”・モンローと“クライド”・フレイジャーのようなニックス伝説
のバックコート・コンビになれるポテンシャルを持った30ミリオン・タンデム、“ス
ターベリー”と“スティービー”・フランシスはこの日も沈黙。これでは単なる給料
泥棒。逆に相手のマイク・ジェームスに37得点を奪われる最低のディフェンスを披露
し、敗戦を喫した。

一ヶ月ぶりに訪れて、びっくりしたのが試合後のロッカールームの様子。試合後の
ロッカールームは、勝者のチームかと思うほど穏やかで笑い声さえ漏れてくる。あり
えない。1ヵ月前なら、敗戦後はぴりぴりした状態でロッカールームに入るのも気が
進まなかったくらいなのに、完全にプレイオフの望みがなくなった今、この体たらく
ぶり。すでに怒りも失せたのだろうか。

結局選手たちは大したコメントも残さないまま、明日はオーランドで試合なので足早に
退散。
しかし、“スターベリー”だけは、ここでもお約束の一人ぼっちでの囲み取材。これ
はシーズン当初から替わっていない。それはまるで、給食を食べるのが遅くて、昼休
みに行き遅れた小学生のような様。 “スターベリー”は言動が小学生並だな。い
や、注意されたことを直そうとする小学生の方がいくらかマシか。

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by amedorinewyork | 2006-03-23 04:16 | NY スポーツ

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