ニューヨーカーの条件 
第24回 丁寧に暮らすニューヨーカー


NYの成功者は家にいる時間を大切にしている。これは友人のニューヨーカー弁護士に聞いた話だ。成功者に共通するのは自分の家が大好きだということ。自分の家を居心地よくしている。仕事が終わればまっすぐに家に帰る。家にいればゆっくりと本を読んだり、DVDを観たりと自分の時間を楽しめる。そして余裕のなかで明日の準備もできる。準備があるから成功のチャンスも逃さないのだ。

そして多くの時間を過ごす場所だからこそ、素敵なインテリアで揃えたい。自分がくつろげて、友人などを気軽に招待できるような部屋にする。アメリカではよくホームパーティーもあるため、他人に見せて恥ずかしいような場所であってはならない。そして家に無駄なモノがない。必要な時に必要なモノだけを持っている。安い家具を買うのではなく、一点もののいいモノを買う。そして長く使う。だから、ちぐはぐの家具が無いのだ。収納スペースが足りない場合は、郊外に倉庫を借りたりもする。彼らは忙しいに違いないが、余裕を持って自分の生活も大切にしている。それがニューヨーカーだ。

 私がアッパーイーストのマンションに住んでいた頃、そこを仕事場兼自宅にしていた。それまではマンハッタンの川向こうのNJのマンションで暮らしていたのだが、NYでも裕福な人々が多く住むこの地区に来て生活の違いに驚かされた。そして彼らの暮らしぶりから色々な影響を受けた。

ニューヨーカーは都会の無機質の中にいるからこそ、意識的に部屋に花や緑を置くようにしている。日本では男らしくないことのように思えるが、私もこちらに来てから植物を育てるようになった。育てやすいポトスやアイビー。ちょっとした料理のスパイスに使えるようなハーブなどを窓際に並べて楽しむ。

NYの街角のあちらこちらにあるデリの店頭にはたいていバラやカサブランカなどの花が売られている。それだけ需要があるのだ。仕事帰りに気軽に花を買っているサラリーマンの姿をよく見かけた。

しかし花や緑をきれいに保つ事はなかなか手がかかる。そういう事を当たり前のように男も女も老若問わずやっているという所に、生活レベルの高さを感じる。日本のように「男の一人暮らしだから寝られるだけで十分。汚くても、センスが悪くても仕方が無い」という言い訳は通用しない。

そして生活自体も変化していった。毎朝の習慣としては、起きると真っ先にカーテンを開ける。真冬以外は、窓を開けて空気の入れ替えをしている。天気のいい日などは、とても気分が良くなる。雨が降っていたり、曇っていたりすると、少し憂鬱な気分になるが、たまにはそんな日もある。太陽の光を、朝一番に感じる。たったこれだけで一日を気持ちよく始めることができ、部屋と一緒に自分も日光浴をする。私は特に、日本とNYを頻繁に往復する事が多い為、太陽の光をいっぱいに浴びて時差ボケにならないように体内時計を調整している。

また私の場合は、心が乱れている時や、忙殺される時はやはり部屋がちらかってしまう傾向があった。しかしどんなに忙しくても必ずベッドメーキングはホテル並みにきれいに行うよう心がけるようになった。自分の暮らす部屋と自分の心身はつながっているとどこかで聞いたことがあるからだ。疲れているからといって、部屋の掃除をおろそかにしていると、余計に疲れがたまってしまう。

掃除は心がけだと思う。講演活動なんかして立派に人前で話をしている人が、実は家の中はぐちゃぐちゃなどという人も日本ではよく見かけるが、そうなると何か言っていることとやっていることに矛盾を感じてしまう。きれいにするということは義務ではなく、心がけであるからだ。心に余裕を持ち、環境を整え、快適な生活基盤を持つこと。それも一流の人間の条件だとニューヨーカーは常識のように考えているように思う。


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by amedorinewyork | 2009-10-30 12:10 | ニューヨーカーの条件

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