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ニューヨーカーの条件 21回 
「スランプの利用法」平然とそれをやり過ごす知恵


NYで夢を見続けるのは大変だ。現実世界を直視しなくてはいけない。
最近、スランプから抜け出せないと涙ながらの相談を受けた。

彼女はNYで希望通りの就職先にこぎつけたが、その職場でゴミのように扱われ、
気がつけばやりたいことに対する情熱がすべてなくなったという。

スランプというのは、誰にでもある。スランプの抜け出し方について、
以前にも紹介した日本画家の千住博さんとの対談を思い出した。

「スランプになった時に、スランプでなかった時が偶然だった位に、その時の幸せを噛みしめるべきだ」。
彼はスランプを病気や怪我と同じだと例えた。病気や怪我になった時には健康だったことを考えて、
失ったものの大きさが分かる。

例えば、ぎっくり腰になってしまった時に、ぎっくり腰でなければ、好きに走り回ることも出来た。
一度そういう病気や怪我をすることによって、健康のありがたさがわかる。
それを噛みしめる時期だと自覚すればよいのだと。

いずれはスランプから抜け出す。一生スランプの人なんて聞いたことがない。
その時は、自分がスランプでなくなった際の、質の高い生活を想定してみればよいのだ。

その想定が逆にスランプ時の日常生活のレベルを上げていく。
スランプという時期の過ごし方は、どん底まで落ち込んで「私は駄目だ」と捨て鉢になるのではなく、
平然とそれをやり過ごす知恵を身につけることが大切だ。

それを意識しないとスランプから抜け出した時、ろくでもないことに時間を費やしてしまったりする。

スランプ中の彼女は、自分が今までこんなに情熱と興味を抱き続けてきたことに対して、
何も感じないのは人生で初めてだ。そんな状況が恐いし虚しいと言った。

しかしこの千住さんの話を聞かせるとスッと心が楽になったようだ。

スランプにならなければ、自分が情熱を持つということ自体当たり前すぎて何も感じないまま
突っ走っている人生だった。しかし情熱を持てること自体がありがたく、
どんなに感謝すべき状況なのか今初めて分かったという。

少し明るくなった彼女の顔を見て、きっとしばらくすれば彼女は一段質の高い人生に
進めるのではないかと、私はほっとした。

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by amedorinewyork | 2009-08-01 01:18 | ニューヨーカーの条件

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