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ニューヨーカーの条件 20回 
必要なところに舞い降りてくるグリーンカード


先日友人のお店に行くと長期休業の張り紙。
このご時世もしかしたら潰れてしまったかという不安が頭をよぎった。
そう言えばそろそろビザも切れるような事を言っていた。

しかし数日後、彼から電話があった。なんとグリーンカードの抽選に当たり、
日本へ面接に行っていたとのこと。

彼は日本で脱サラし、NYで店を出すことを夢見て夫婦で渡米を決意した。
2年間は若者に混じって語学学校に通い、3年前に念願の自分の店をNYに出店した。

意地っ張りでプライドが高い彼。そこら中に体をぶつけながら進んできた。
毎日朝から晩まで働き詰め。そして異国の地での経営は、常にこれでもかと言うほど、
次から次へと予期せぬ出来事が起こる。身に覚えの無い請求書。予定外の出費。
社員とのトラブル。誰にも言えない孤独感。

ビザの関係もあり、この3年以上日本へ帰ることさえ我慢していた。
頑張っている人に運命の女神は微笑む。必要なことは必要な人の所にやってくる。
日本へ帰ろうかと思っていた彼は、一転してアメリカ在住を決意した。

アメリカでやっていきたい、何としてでもビザを手に入れたい、それ以外に道は無い。
NYではそう考えて躍起になっている人が多い。

しかし不思議なことに、ビザが欲しくて欲しくて頭の中がそれだけになり、
なりふり構わずビザ獲得に精を出す人は、結局はビザが取れず帰国というケースが多い。

彼らの一生懸命さは素晴らしいが、アメリカで何をやるかを忘れ、
ビザを取ることが人生の目的になってしまい、人生をすり減らしてはいないだろうか。

そんな時は少し気持ちに余裕を持つ。取れなかったら日本に帰って別のやり方でも探ろうか、
というくらいのスタンスで心に余裕を持って日々の生活や仕事を充実させる。
そんな人のところにグリーンカードは舞い降りたりするのだ。

3年ぶりの帰郷。日本から帰ってきた彼はすっかりガスが抜けたようだった。
覇気にあふれ元気で爽やか。数ヶ月前には見られなかった笑顔がみられた。
ビザが取れなかったら日本に帰ろうと諦め気味だった気分も一掃され、お店は活気を取り戻していた。
久々に帰国した母国での充電で吸収したアイディアが店内の至る所に惜しげなく生かされていた。

私は友人夫婦の笑顔をいつまでも見たい。

初出:月刊 「アメリカン★ドリーム」 2009年7月号


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by amedorinewyork | 2009-07-02 01:06 | ニューヨーカーの条件

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