ニューヨーカーの条件 第18回 「生きた人脈」、「知っている人脈」とは
2009年 05月 13日
「生きた人脈」、「知っている人脈」とは
好況の時は人の話をなかなか聞けないものだが、不況になると色々言われたことを思い出す。以前、有名評論家に会った時の話だ。その評論家に「お金儲けをする最良の方法は」と問いかけられた。すかさず同席していた同輩は「志です!」と若さいっぱいに答えた。しかし、一笑された。
その評論家曰く「お金を儲けたかったら、お金持ちのいるところにいればいい」と。お金持ちにはお金の情報が入る。お金持ちには儲け話がいつも舞い込んでくるというわけだ。なんだ、そんなことか、と思っていたが、最近その意味がよくわかってきた。
「借金できるのも実力のうち」という。お金を借りるにはもちろん信用が必要だが、お金を貸してくれる人を知っていることも重要な条件。起業家には起業家の友人がいる。学生の仲間は学生なのだ。お金を集めたいと思うなら、常日頃お金を持っている人とつるまなければいけない。しかし、打算的に付き合っていればすぐに見透かされてしまう。互いに認め合わなければ次の関係にはすすめない。ウイン・ウインの関係を築いて初めていい人間関係ができる。
「生きた人脈」と「知っている人脈」は違う。交流会やセミナーなどで色々な人と出会っても、その人を知っているだけでは生きた人脈にはならない。交流会に頻繁に顔を出し、半ば強引に著名人と名刺交換だけをしても、それは単なる名刺コレクターだ。生きた人脈とは、「損得抜きに何かを頼める」人間関係を作ることだ。それは「情報を取ってくる」という発想とは逆の、「価値ある情報で貢献する」という発想だけによって生み出される。名刺コレクター的な発想ではなく、人と人とのつながりを大切に保ちながらも、人間関係を継続的に広げていきたいものだ。
また大切なのは人脈のキーパーソンになる人を知ること。その業界に精通している人や交流会の主催者などだ。彼らと太いパイプを作るのが大切だ。そこからは的確な人を紹介してもらえることが多い。会社というつながりに捉われず、向上心の高い人の集まりに参加する。マトモな人の紹介はやはりマトモであり、個性的で楽しい人の紹介は、やはり刺激的な楽しい人だったりする。イケてる人はイケている人を紹介してくれる。一口にお金持ちでも色々な性質のものがある。願わくば同じ志の人間と付き合いたいものだ。

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by amedorinewyork | 2009-05-13 11:24 | ニューヨーカーの条件