連載 ニューヨーカーの条件 1
2007年 12月 08日
第1回 "It's up to you" それは自分次第だ
ニューヨークには、アメリカン・ドリームを求めて世界中から人
が集まってくる。
私も夢を実現するため、ニューヨークにやってきた。ニューヨー
クが大好きだ。
そしてニューヨーカーが大好きな歌といえば、フランク・シナト
ラの「New York, New York」だろう。ヤンキースが勝った時に歌
い、年末のカウントダウンで大合唱する。
ニューヨーカーは何故この曲が好きなのか?
メロディーラインがいいからか?さびで「ニューヨーク~」と叫
んでいるからか?
そうではない。
この曲には、 ニューヨークに渡ってきた者が共通して抱く思い
があるからではないか。
「今日私は旅立つ。決して眠らない街で朝起きてみたいんだ。
私の真新しい人生がはじまる」。
私はこの歌を聴くたびに、夢を求めて来た頃の決意を思い出す。
さびの部分は「この街で成功すれば、世界中どこでも成功できる。
それは自分次第だ」。なんと勇気づけられるフレーズなのだろう。
この街で生きていくのは本当に大変だ。でも、この街で生き残る
ことができれば、どこへ行っても成功できる。
日本だけにとどまらず、やはり世界の中心地 ニューヨークで活
躍してみたいと思う。
しかしそれは"It's up to you" 自分次第なのだ。
他人に頼ることなく、自分自身の足でしっかりと生きていかなく
てはいけない。
ニューヨークのパワーに触れることでパワーを受け取る。
何事も情熱を持って前向きに自分を信じてチャレンジする。
それがここで生き残っていく条件だ。
夢を抱いてニューヨークに来たものの、さえない日々を送ってい
る方々は是非この「ニューヨーク~」を聞いて初心を思い出して
みて欲しい。
私はこの曲を聴くたびに夢の聖地ニューヨークにいる幸せを感じ
る。
この連載では、 ニューヨークで活躍している人から、 ニューヨ
ークで生き残る条件を紹介していく。
それは普遍的な生きる力のノウハウである。
初出 月刊「アメリカン★ドリーム」(07年12月号)
板越ジョージ (起業家・作家)
東京・葛飾生まれ。在米20年。元ジャニーズJr.。高校卒業後、
バイク便で留学費を稼ぎ、単身渡米。サウスカロライナ大学国際
政治学部卒業。在学中にバックパックを背負い世界35カ国を放浪。
イスラエル、ロシア、チェコ、グアテマラにも留学。95年に広告
代理店業イタショーアメリカを創業。7つの会社を経営し、株式
公開直前までいったが、9・11の影響で沈没。多額の借金を背
負う。現在は、アメリカン★ドリームパブリッシングなど3つの
会社をNYと東京で経営。
著書に「リベンジ人生道場」等。「グラウンド・ゼロ」はベスト
セラーに。
by amedorinewyork | 2007-12-08 08:56 | ニューヨーカーの条件